製造業で働くプロジェクトリーダーや管理職の方にお勧めサイトです。

モノづくりもIT関係の方に重心が移ってきているようです。しかし、基本は物体をゼロから生み出して、形を作っていくという仕事が縁の下のベース仕事として必要です。 形、物を毎回、多くクリエイトしていく一般的な仕事の一つに機械の開発・設計・製作があります。専用機械の提供者は、工場で生産する方々のニーズに基づいて、一品一葉のオリジナルな専用機械を毎回ゼロからクリエイトしていきます。 このサイトは機械を形造る上での参考のガイドになればと思っています。
技術的な知識については、もちろん大学の機械工学、電気工学などの分野で、各種の教育を受けて来られると思っています。しかし、モノづくりの特にリーダーや管理職の方は、技術分野だけではなく、業務遂行上においていろいろな行動が必要です。上司とか部下に対しての行動、組織の中での進捗報告や会議体、部下の人材育成、関係部署や他社との交渉といった教科書では述べられない多くの苦労があると思います。ここではモノづくり業務における多くの場面や修羅場、そして実践的な動きや考えに触れていきたいと思います。


機械をクリエイト
今の時代は3Dデータ、設計図面、システムと膨大でわかりやすい、便利なデーターがあふれています。 機械要素、電気制御、システムについての本やネットはあふれていますし、知識を持っている人は多いでしょう。そして、多くの方々がこの図面やデーターに対して、物言いしたり、手を加えて議論します。でも考えてみてください。出来た形に対して物言いする人は多いですが、いったい誰が何もない白紙の状態からたたき台とも言える形をクリエイトしていくのでしょうか。 何もない状況から、想像力、バランス、コスト、品質などを全てモーラして完成度の高い、「はじめの一歩」のたたき台ともいえる具体的な絵や構想を創造していく人材は非常に少ないものです。
「機械をクリエイト」について、実際の機械設計者や電気設計者の構想手順については別途下記のサイトで紹介します。
プロジェクトリーダー
モノづくりにおいては、レールを引く人とレールを走る人がいます。レールを引く人は、いわゆるスタッフと呼ばれ、 何もないところから、自分で立案し、計画を立て、組織や人を動かし、軌道を造っていきます。レールを走る人は、ルーチン業務的な人達で、効率良くスピード感をもって、正確に走る人達です。 技能系の人であったり、設計職種でも補助作業に従事する人達であります。この業務としてはルールやマニュアルを充実して、管理していくことで、どんどんスパイラルアップしていきます。スタッフ系の人は、多くの知識を勉強するだけではなく、業務遂行や作戦立てにおけるマネジメントの感覚を体験によって培っていきます。この部分についてのノウハウはビジネス本やネットにいろいろ載っていたり、自社内の勉強会、講座もあるでしょう。しかし、なかなか具体的な進め方も迷うし、1人のスタッフが成長していくには時間を要すものです。

「プロジェクトリーダー」の背景や交渉の世界を別のサイトで紹介します。一部は非公開です。

会議の進め方
リーダーは常に報告や説明の場にさらされます。お客様にプレゼンする場、社内では、トップ、上司、部下、他の関係部署に対しての説明の場があります。内容は、物を提案したり技術的な説明、トラブルや不具合、失敗についての申し開きの説明などがあります。 相手に自分の思いを上手く、正確に訴え、自分たちの思いの方向に動いていただいたり、了解を得るように説明する必要があります。例えば会議の前の自部署内での資料をまとまる段階においては、上司にやたら細かい資料作りに翻弄され、何日も修正ばかりで本来の仕事ができない状況もあります。また、他部署のベテランがトップへ自分たちのミスなのに上手に説明して、逆に評価をいただく場を見ると感心する場面もあります。
このテーマでは報告会や説明会でのよくみられる風景、聞いている人たちの立場やよくある反応、上手い話の持って行き方、わかりやすい思いを込めた資料造り、表やグラフのマジック、ちょっと姑息だけどうまく同意を得られる報告方法など、知っていると得するプレゼンや、報告会について説明します。
会議の進め方の更なる注意事項などを紹介します。
資料の作り方
例えば生産ラインの新設や切り替え、新規の機械をオリジナルに考えていくようなリーダーの方は、常に上司やトップに対しての同意を得たり報告を書かすことができません。また、部下や他部署、協力会社に対して効率よくタイムリーに自分達の意思を伝えて、仕事を一方向に進めていく必要があります。簡潔に資料を作成、説明して行動せねばなりません。まさにパニック状態です。資料は多くを書きすぎると焦点がぼけます。説得性を上げるために写真、表、グラフは不可欠です。必ず相手を目の前にして説明するだけでなく、資料だけが他の組織や会社を独り歩きすることの危険性も考えねばなりません。嘘は書いてはいけませんが強調するべきところはしっかり訴えないといけません。モノづくりで、初めての技術、形をクリエイトしていくプロジェクトで、上手な資料は成功の可否を握っています。上手に相手に伝える資料作成や説明の方法について教えます。


人材育成
モノづくりにおける人材育成について説明します。技術的な専門知識では、機械工学、電気工学、電子工学、プログラミングなどの学校で教えられる専門的な知識が挙げられます。製作現場においての技能というと、溶接作業、 組付作業、測定作業などがあります。しかし実際のモノづくり現場、特にスタッフとして最初のレールを引いていくプロセス、考え方、活動方法を理解させるんは実践と応用と修羅場が絡んできて成長して一人前になっていきます。新人レベルと違い、リーダーや管理職のモノづくり実践の育成は、なかなか体系だってありません。人材の三つのベクトルとして知識、行動意識、資質の要件を考えながら人材を有効に育てていきましょう。
大企業と中小企業
機械づくりで、生産機械や技術開発を依頼する側と、それを受けて行動する側があります。市場に向けて大量生産をしている大企業とその中で生産する機械を提供している中小企業であります。 また、大企業の内部ではライン運営して生産する工場側と、生産ラインを考える生産準備部隊があります。例えば機械を依頼されて開発構想に着手することになりました。依頼者のお客様や後工程の意見は最優先と頭ではわかっていますが、なかなか思う通りには行かないものです。依頼される方はいろいろな無理な要望や日程を要求し、その割に投資はもちろん抑えたい希望です。機械のクリエーター組織の最前線で戦うプロジェクトリーダーたるもの、責任重大です。さあ、どうしましょう。

大企業と中小企業の追加のサイトを掲載しました。(一部非公開です)

設備受注・見積・実績の話
ある機械をクリエイトしている中小企業の機械メーカーで担当するリーダーの話です。大手のお客様から機械を考えてほしいと声がかかりました。与えられた依頼事項は、老朽更新で生産ラインを新しく引き直すため、今より生産性能が倍で、稼働率の良い、壊れない、低コスト、コンパクトなラインを今年度末までにほしいという漠然とした言い方で、与えられた資料は生産するべき対象製品の図面だけです。お客様からのこれ以上の具体的な機械の仕様は望めそうになく、提案して下さいと言われるだけで進めない状況です。しかも技術的に簡単でなさそうで開発も必要です。できないかもしれません。さあ、どのように取り組めばいいのでしょうか。
プロジェクトリーダーの交渉
モノをクリエイトしていくスタッフリーダーの方、例えば生産ラインの新設や切り替え、機械をオリジナルに開発していくリーダーの方について説明します。苦労することは技術的なことばかりではなく、むしろマネジメント関係の悩みが多いと思います。このプロジェクトの組織の造り方、運営の仕方、多くの打ち合わせと会議の場、また日々の業務では上司やトップへの対応、部下への指示、関係部署や関係会社との協業や依頼や問題解決など、いろいろな場面と対応があると思います。マネジメントに関しての教科書やガイドは、ビジネス書やネットに多く紹介されています。しかし、どうも抽象的で、モノつくり管理者やリーダーのような中間管理職的な日々の動きに対しての具体的行動や参考になる情報はなかなかありません。実際に業務を遂行するマネジメントについて、少しでも役に立つようなガイドが参考になればと思い紹介します。

プロジェクトリーダーの交渉についての更なる詳細を説明いたします。一部は非公開です。

機械のトラブル
知識があっても、知恵がないとベテランのモノづくりのプロにはなれません。皆さんは、大学や各種専門組織で多くの技術を勉強してきています。しかし、実際のモノづくりのプロになるには、10年はかかります。専門知識を活かした本当に身についた技術というのは、多くの失敗事例や修羅場から学ぶことが一番近道なのです。過去に○○さんが失敗した事例とか、講演会で聞いた出来事とかを頭の隅に記憶していて、自分のクリエイト活動、構想段階で、ポイントに気が付けて一度チェックして確かめようという行動が大切です。不具合やリスクといったことの重大さに気が付くことだけで、70~80点は防ぐことができます。ことの重大さに気が付かない幸せ者が一番危険なのです。自分が設計したり、不具合に直面したりした時に頭の隅にあるか、全く白紙で途方に暮れるかでは大きな違いと差がでてきます。
このテーマ「モノづくりのプロジェクトでよくある事件」をさらに深堀したサイhttps://urasaihai.com/homeトを掲載中です。第2部「モノづくりの裏采配マニュアル」をご覧ください。